過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
1- 20
117:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/03(月) 03:51:21.78 ID:qhQB4KkO0
>>116

「それじゃあ、本当に圧力じゃないですかっ!?」

内海が思わず叫んでいた。

「色々と上の方に探りを入れたらそういう事だった。
形の上ではどこかで直接行われたのは内々の小耳に挟んだ雑談の問い合わせ、って所か。
仕方がないだろ、アリバイがほとんど成立している所まで掴まれてるんだ。
それじゃあ止める方が正義になっちまう。
組対(組織犯罪対策部)が何かネタを掴みつつあるらしい。お前らも別の線を洗え」

内海は気付いた、ドアの向こうの気配に。

 ×     ×

帰宅して、玄関ドアに鍵を差し込もうとした時、想はざっと立ち止まる音に気付いた。

「笹塚さん?」

想がそちらを向くと、笹塚が駆け寄って来た所だった。
その後に、内海と草薙が続いている。

「君がやったのか?」
「何をですか?」
「圧力をかけたのか?君らしくないな」
「知りませんでしたか?合理的な解を得るためなら、僕は割となんでもする人間です。
それに、察する所、該当する話で思い当たるのは、愚痴を言っただけです」

「愚痴を」
「ええ。古い友人に、警察が理屈に合わない事で水原さんを疑ってる、って。
僕と水原さんの共通の友人です。率直に言って社会的地位もある。
決して愉快に思わなかった筈です。それだけの事です。
それに、あの人は決して理屈に合わない無理押しはしない」
「そうか」

淡々と話す想に、笹塚の表情がほんの僅か寂し気に歪んだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
311Res/431.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice