過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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121:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/06(木) 04:17:08.12 ID:EZgLHkXD0
>>120

 ×     ×

「帳場(捜査本部)の本筋からは外れてる、その合間での捜査だ。
水原可奈本人ではない、ってこじつけも何度も使えない、一発勝負になるぞ」
「はい」

草薙の言葉に内海薫が返答し、建物へと入っていく。

「お忙しい所を申し訳ありません」
「いえ、一度はっきりと事情聴取を受けた方が良さそうですから」

工場の応接室で、テーブルを挟んで二人の刑事と燈馬想が向き合う。
まず最初に一度、と釘を刺してきた。人畜無害な口調だったが、それはしっかり感じ取れた。

「では、一応最初に確認しておきましょう。あなたと水原可奈さんとの関係は?」
「先日、水原さんから相当しつこく聴取したとも聞いていますが、
水原さんが答えた通りでいいと思います。敢えて言うならご近所に住んでいる高校時代の友人。
行きつけの弁当屋のおかみさんです」

「有り難うございます。これも確認ですが、富樫慎二との面識は?」
「ありません」
「新聞の死亡記事を見た水原可奈から相談を受けて初めて知った、それで間違いないですね?」
「ありません」

「お互い余り時間が無い」
「そうですね」
「12月2日の夜の事をお聞きしたい」
「変わった事は何もありませんでした」
「そうですか。これを見たら思い出し易くなるのでは」

草薙が差し出したのは、この工場での想の勤怠表だった。

「あなたは12月3日の朝、工場を欠勤していますね」
「ええと、そうです。ちょっと風邪気味で」
「病院へは?」
「いえ。一休みしたら体調が良くなりましたから」
「本当に風邪ですか?」
「本当に、とは?」


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