過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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124:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/06(木) 04:24:54.81 ID:EZgLHkXD0
>>123

「飄々とした優男に見えて実は切れ者。経歴を知っているからかも知れませんけど、
何か底が知れないと言うか引き込まれると言うか」
「惚れたか?」
「ええ」
「何?」

「いえ、私は違います。
だけど、女性が引き付けられて引き込まれるのも分かる気がする」
「んー、むしろ優男ってのがな」
「はい。単純に切れ者とのギャップ萌えって言うのもあると思いますけど、
水原さんが答えた通りでいいと思います」

「引っ掛かったか?」
「何と言いますか、憎いですね。
多分、同じ答えを別の場面でも言っていますよあの人。それも女性相手に。
一番優しくて一番卑怯。しかも、今まで調べた所では口だけじゃない。
イザとなったら行動力もある。事、水原可奈に関しては。
そういう男が身近にいた時、女性はどう感じるか」
「手強いな」
「はい」

 ×     ×

「色々大変だったね」
「ええ」
「全く、死んだ人間だけどあの男、死んでまで可奈ちゃんに迷惑かけるって」

テーブルの向かい側で、工藤邦明が憤然としていた。
その工藤の前で、可奈はにこにこと仔牛料理にナイフとフォークを動かす。
なかなか結構なイタリアンだ。

思えば、想と連んでいた時は何かと平均的公務員子女離れした食事にも有り付いていた。
その後は色々大変だった。お水の世界に入ってからは、
こうした機会が又何度もあったが、それも仕事の内。
それも、釣り針をくっつけたまま身持ちの堅さを維持すると言う
頭脳戦と舌の楽しみを両立させるのはなかなかに難しい。

警察相手に一段落ついたと思ったら謎の調査員南空ナオミ。
少しばかり胃がキリキリして来た所に工藤からの誘い。
聞いた瞬間はそんな気分でも無かったのだが、工藤は昔馴染みで恩人と言ってもいい。


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