過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/09/08(土) 14:05:08.35 ID:q3Cr0rec0
>>138
「欧米諸国や国連から軍事介入の警告を受けて、
元々上層部にインテリの多かった正規軍の主流は亡命政府に帰順。
圧倒的な兵力差を前に臨時政府は早々に瓦解。臨時政府メンバーにはICCによる逮捕状が出された上に、
EU圏内で逮捕されて自国民殺害を主張する加盟国の起訴が優先されたケース、
欧米の背後関係追及は中心人物の自殺で暗礁に乗り上げたと言うのも実際でしたが、
ほとんどが戦死者も含めて国内の法廷で、おおよそ法と証拠に基づき公正に裁かれたと理解しています」
「有り難うございます」
「最後に、敢えて不愉快な質問をお許し下さい」
「何かしら?」
「裏で、とは言え全くの余所者である彼をそこまで重用した。
その事に就いて一部に聞かれた下世話な風聞について」
「本当に下世話な風評!」
「失礼しました」
「白状しておきましょう。あの頃、信頼出来る仲間はいたけど、日々が戦いと駆け引き、探り合いだった。
その中で、彼は最も身近で最も誠実な男性だった。
そんな言い訳を抜きにしても彼が魅力的な男性で、そういう気持ちが無かった、と言うのは嘘になる。
お互い独り身、お酒の勢いで際どく迫った事もあった。
だけど、彼は紳士を貫いた。私の女のプライドが木っ端微塵になるだけだった。
でも、それも仕方のない事。女として彼を見ていればすぐに分かる。
私なんかが入り込む、そんな気の迷いすらあり得ないものだったとね」
その、まだまだ現役ど真ん中、衰えを見せぬ悪戯っぽくも妖艶な笑みは、
燈馬想の金剛石にも勝る克己心を証明するに十分過ぎるものだった。
× ×
「共に論理的に真実を解明して天才と呼ばれる程の成果を上げて、
丸でライバルですね」
「僕は、彼の事をライバルだと思った事はない」
中華レストランの円卓で、湯川は内海の言葉を一蹴した。
「そもそも、物理学者と数学者では答えに辿り着くまでのアプローチが正反対だ。
物理学者は観察し、仮説を立てて実験によって実証していく。
数学者は全て頭の中でシュミレートしていく」
「ふーん」
「お前、全然分かってないだろう?」
「草薙さんは分かっているんですか?」
「うーん、ジャスミンの香り」
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