過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
1- 20
140:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/08(土) 14:07:53.36 ID:q3Cr0rec0
>>139

「つまり、数学者は問題を様々な角度から見る事で謎の正体を明らかにしていく訳だ」
「燈馬想も似た様な事を言っていましたね。
工場にいる学生から数学の事を聞かれていたんですけど、
少し見方を変えれば解ける筈だって。えーと、なんだっけ…」
「幾何の問題に見えて関数の問題」
「彼らしいな」

草薙の言葉に、湯川は笑みをこぼしてそう言った。

「そう、単純な引っかけ問題。私の中学にもいたな…」
「さっきのコピーを見せてくれ」

内海の言葉を遮る様にそう言った湯川の顔からは、既に笑みが消えていた。

「燈馬想の勤務表だ」

草薙がそれに応じると、湯川は奪い取る様にそれに目を通す。

「湯川?」
「湯川先生?」
「…いや、なんでもない。今夜は本当にご馳走になってもいいのか?」
「あ、ああ」
「ご馳走さん。では失礼する」

湯川と対しているのが刑事でなくとも、
誰が見てもコピーを返却して立ち上がった湯川の言動は嘘に塗り固められていた。

「湯川先生!?」

早足で店を後にした湯川を内海が追跡する。
内海が叫んだ時には、湯川の姿は雑踏に消えていた。

 ×     ×

少々年季の入った七面鳥をワンショット。
手元が狂う様な作業でも無し、酒でも呑まなければやってられない。
バーボンのショットグラスで唇を湿した辺りで、いい加減電話がしつこく思えて来た。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
311Res/431.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice