過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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144:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/13(木) 01:26:16.70 ID:xoaMC/Wa0
>>143

「こんなものがうちの郵便受けに入ってた」

封筒の表面には、無機質な印刷文字で「工藤邦明様」とだけ書かれている。
可奈は無地の封筒を開く。

その中の、一見してどこにでもある紙片
そこに同じ書体で書かれていたのは、

水原可奈に近づくな
彼女を幸せにできるのはお前の様な男ではない

可奈は、息を呑んだ。封筒にはもう一つ、一葉の写真が入っている。
それは、以前工藤と夕食を共にしたホテルのイタリアレストラン、
その二人の食事を窓の外から撮影したものだった。

「可奈ちゃん?」
「は、はい」
「大丈夫?」
「は、はい。ごめんなさい」

「最近、自宅に何度か無言電話も掛かってきている。
何か、心当たりは無いかな?」
「心当たり、ですか?」
「うん。もしかしたらあの事件に関係する事とか」
「あの、事件…」

「可奈ちゃんを疑ってる訳じゃない。
でも、実際に殺人事件に続いてだ、何か、少しでも心当たりがあるなら教えて欲しいんだ。
僕に出来る事ならなんでも力になる。そのつもりだから」

 ×     ×

上海の古いビル、南空ナオミはその地下に伸びる階段を進む。
ドアを開けて薄暗いバーに足を踏み入れる。

「ジン・トニックを」

そう言いながらナオミは止まり木に着席し、グラスを受け取って喉を潤す。
それから、ナオミは隣の男性に声を掛ける。


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