過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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145:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/13(木) 01:28:50.47 ID:xoaMC/Wa0
>>144

「大都会のど真ん中でブルーライトをクロスさせる、
お痛じゃ済まないわね。一つ間違えたら普通に刑事事件になる」

その、無難な勤め人風の白人男性は、素知らぬ顔でロックを傾ける。

「リレ・ブランがあるのね」

ナオミが棚に視線を移した。

「ヴェスパーを」
「かしこまりました」

注文通りの飲物を一口二口。それから口を開く。

「それを収拾してもらったんだから恩義もわく。
得体の知れないルポライターの素性ぐらい教えたくもなるわね。
もっとも、こっちも本気で潜るつもりならもう少し考えてたけど。
あの時ストックホルムにいたわね」

 ×     ×

「しかし、君にこんな趣味があるとはね」

ロックで唇を湿した湯川が言った。

「ええ、昔の知り合いがいまして、それで時々」
「なるほど。風圧浮力重力、極めて科学的なスポーツだ実に面白い」
「そう言っていただけると思っていました」

想が、にこっと笑ってマンハッタンの残りを飲み干す。

「明日、酒は大丈夫なのか?」
「まだ早いですから軽く、寝酒ですよ。エッグノッグ、もらえますか」
「エッグノッグ、南部の祝い酒だったか。あちらで覚えたのか?」
「そうですね」

湯川の問いに、想がふっと笑みを浮かべる。


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