過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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146:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/13(木) 01:31:40.07 ID:xoaMC/Wa0
>>145

「うん、いいチーズだ」
「湯川さんは相変わらず健康的ですね。
僕なんかちょっとさぼると体がガチガチであの様ですよ。湯川さん、料理などもするんですか?」

ロックを傾けてアテを口にする湯川の隣で、
エッグノッグを受け取りながら想が尋ねた。

「たまにね」
「そうですか」

返答した想が、ふっと笑みを浮かべる。
キッチンに立つ湯川の姿を想像するに、火加減や調味料を難しい顔で調整するその姿は
科学実験以外の何物にも見えないだろう。

「酒しかりチーズしかり、ちょうどいい熟成に至るための微生物、温度、年月、
かつて、火事で焼け出されたウィスキー樽から芳醇な液体が現れたのがバーボンだと言う。
無駄な実験は存在しないという証左だ。
料理とは材料の切断、温度の加え方、時間、実に科学的な作業だ」

「ですね」
「理解が早くて助かる」
「僕の知り合いにも、似た様な思考回路で素晴らしく上手にマスターした人がいますから。
美味しいエッグノッグを作ってくれました。眠れぬ夜に丁度いい。それでは、又明日」
「ああ」

 ×     ×

「お帰り」
「ただ今」

努めていつも通り、といきたい所だが無理があるのは自分でも分かる。
とにもかくにも、可奈は帰宅していた。

「カレー作ったんだけど、食べる?」
「うん」

いい娘に育った。本当にそう思う。


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