過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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149:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/13(木) 01:40:40.68 ID:xoaMC/Wa0
>>148

 ×     ×

「結論を言えば彼は勝利した。我々は早い段階でそっちについていたがね。
最後まで彼の抹殺に執念を燃やしていたメジャー、元の雇い主でもあったが、それは文字通り消滅した」
「それは、アメリカから世界を揺るがす経済ニュースだった」

「どういう訳か株価が急落して、焦って禁断の果実に手を付けた所がSECの紐付きだった。
お陰さんで暗殺指令の張本人共は雁首揃えて株主から身ぐるみ剥がされた上に懲役三桁の刑務所行きだ」
「それを、彼が?」
「さすがに彼個人、となるとちょっと違うだろうな。それを頼めるとも思わないだろう。
だが、彼や君の国にもこういう言葉もあるんだろう?

情けは人のためならず
虎の尾を踏む

彼の抹殺に執念を燃やしていた、その事をどこかで聞いて何か思う所でもあったのだろうが
詮索する事はお勧めしない」

 ×     ×

「お早う」
「早いですね」

ダイビングクラブ「スターダスト」クラブハウスの中で、
先着していた想が入って来た湯川と挨拶を交わす。
クラブハウスと言ってもプレハブの小屋が一つ。
想はこの「スターダスト」の客分とでも言うべき立場だった。

「まさか、スカイダイビングに誘われるとは思わなかったよ」
「今飛ばないと、もう一生機会が無いかも知れませんから」
「どういう意味だ?」
「警察が仕事場に来ましたよ」
「警察が君を疑う根拠はほとんどない」
「疑っているのは湯川さん、あなたでしょう?」

想が、湯川の横顔にふっと笑みを向ける。


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