過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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157:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/14(金) 14:46:35.35 ID:tM2ZbihN0
>>156

「つっ」

まだ防備解除の終わっていない胸にも似た様な感触が別の感触と共に走る。
不器用と言うか乱暴というか。
悲しいと言うのかなんなのか、とにかく、やけに他人事だ。熱い感触が頬を伝っている事も含めて。

そうやって、いつしか人形の様に横たわっていた可奈は、
ようやく体が軽くなっている事に気付く。
しかし、今の自分の状態をどう客観的に見ても、
人並みの経験値の女性としてこの状態を見るに、どう見ても序の口でしかない筈だ。

辛うじて動いた目が、黙って部屋を出て行った想の姿を捉えていた。
服を取り繕い、コートを引っかけて廊下に出ると、既に想の姿はそこには無かった。
可奈がフロントに駆け付けると、想が鍵を返却しているのが辛うじて視界に入る。
ホテルを出た可奈は、タクシーで走り去る想を黙って見送り、呆然と立ち尽くしていた。

 ×     ×

広くて熱い湯船はやはり気持ちがいい、日本文化万歳だ。
湯船で体を延ばしながら、南空ナオミは実感する。
こうしていると、考えをまとめるのにも具合がいい。
精々湯あたりをしない様に気を付けないといけない。
まずは、つい先頃、ほど近い餡蜜屋で聞いた話を頭の中で反芻する。

今回はここまでです。続きは折を見て。


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