過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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164:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/16(日) 04:13:25.00 ID:ilAygl1s0
>>163

「うん」
「じゃあ、そろそろ。久しぶりに実りのある話が出来て、少し疲れた。
どうやら僕にはまだ当分治療と休息が必要らしい」
「治療、それは内戦で?」
「そういう事になりますね。長い歴史で繰り返された武力紛争、内戦、
一人の人間として、喪った友人や仲間と共に僕はそのただ中にいた」
「PTSD…想兄ちゃん」

「心配はない、回復は順調だ。それに、戦争はまだ終わっていない。これを」
「これは…紹介状?…」

「あの国のフランス大使宛、信頼出来る人物だ。指輪を使えば直接手渡す事も容易だろう。
内戦が終わって、政府はあの開発事業に関して、過去の過ちと今後に就いて検討委員会を設置する。
委員ではなくオブザーバーの方がいい、とも書いておいた。
無論、僕の立場を気にする必要は全く無い。
只、指輪の使命を果たしてくれれば、それに値しないなら席を蹴ってくれても、いや、そうして欲しい。
僕はこんな状態だ。森羅と指輪の良心がそれを許すなら、あの国が自分で立ち直る手助けをして欲しい」

「少しだけ、考えさせて欲しい」
「有り難う。これ以上ここに長居をしていては七瀬さんに迷惑がかかる。七瀬さん」
「はい」

「森羅をお願いします」
「分かりました。森羅」
「うん」
「落ち着いたら一杯飲もう。僕の夢を打ち砕いたものがどれ程美しく偉大なものであったか、
その時ゆっくり講義をしてくれ。いい肴になりそうだ」
「うん」

 ×     ×

「そうそう、その後で、隠れ家から出た所であいつだ!って森羅が言うから、
森羅に妙な事吹き込んだCIAがね」
「やはり、監視していましたか」
「みたいですね。見付かったって気付かれたみたいで、
そのまま300メートルほど追い掛けてとっ捕まえて丁寧に挨拶しておきましたけど」


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