過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/09/20(木) 15:30:41.35 ID:1fyYv7RQ0
>>167
「つまり、当たりって事ね?」
「ええ、X、Y、Z、確かに三人ともあの中にいました。
あれ、日本のニュース番組ですよね。録画してあったんですか?」
「まあ、その辺はね。元々、結構珍しいニュースだったし」
「それで、例の監視カメラ用テロ対策認証システムをぶっ込んだら出て来ました。
XとYはセットですか?」
「そうよ」
「そうですか。認証システムでの一次検索に引っ掛かった顔を拡大して、
まあ、サンプル写真と見た目まんまでしたけど一応照合したら本人でしたよ。
初々しいですね、仲良しカップルの姉さん女房って感じで」
「間違いなく当たりだわ、それで、Zは?」
「そっちの方が簡単でしたね、アップで出て来ましたから」
「でも、サンプルとは…」
「そりゃまあ、加齢オンリーなら肉眼ならとにかく基本的な特徴は変わりませんからね。
認証プログラムの照合だと間違いなく同一人物。一応人間のプロにも確認はとってあります」
「OK有り難う。時間的にも難しい注文を」
「その分もらうもの貰ってますからね」
ナオミは電話を切り、ノーパソに送られたデータに目を通す。
報告書と添付資料に目を通した後、元となったニュース番組の録画を眺める。
「やっぱり、関わっていた。なのに残っていなかった。
それは解けなかったから?違う。現にこうして…」
何度もニュース番組を眺めながら、思考に沈む。
音声が耳を通り過ぎ、つと視線を画面に向ける。
柔和な笑顔と目が合ったその時、ナオミは椅子に掛けたまますとんと脱力していた。
× ×
朝、ビジネスホテルを出たナオミは、メモを手に目的地へと向かう。
天高いビルやマンションが方々に見えるその中で、下町の風情が残っている。
棟続きの平屋で、待ち人に声を掛ける。色々と手を回してここに来てもらった家主だ。
ナオミは事前の話通り家主に頼み、真ん中の平屋に入れてもらった。
棟続きの住居に住人がいる事もあって建物は維持されているが、
ナオミが入った棟は既に住人もなくがらんとしていた。
ざっと見回した後、窓を開けて外を見る。
床を這って、残っている凹凸を確認する。
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