過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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186:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/28(金) 04:10:44.93 ID:k287Jim90
>>185

 ×     ×

粛々と仕事を終え、帰路につく。
大丈夫、順調だ。結局ここまで来てしまったが、最終目的には何等の支障もない。
又、苦い酒で腹を満たして帰ろうか。
そんな燈馬想の現状認識は、数秒後には木っ端微塵に吹き飛ばされる。

「!?」

圧倒的に強い力で、想は近くの路地に引きずり込まれていた。

「!?み、みっ…」
「三つ、選択肢をあげる」

それは、想のよく知る有無を言わせぬ口調だった。

「今すぐ私について来るか、
今すぐ私が燈馬君の指定する場所について行くか、
三つ目は…」

 ×     ×

雑居ビルの一室で、想は周囲を見回す。
廃業直後のバー、と言った雰囲気だ。

「ここは?」
「こう見えてもね、ちょっと顔広いんだ私。
丁度いいタイミングに知り合いの出物があってね。
だから、ここで私が携帯一つ押したら信頼のおけるスタッフが駆け付ける事になってるから。
で、燈馬君、私に言いたい事は?」

可奈の言葉を受け、想は深々と頭を下げた。

「先日は申し訳ありませんでした。弁解はありません。
見たままありのままの愚かな行為、それだけです。
警察に行くと言うのなら抵抗はしません。もちろん余計な事は言いません」

「顔上げて」
「はい」
「歯、食いしばって」
「はい」


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