過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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196:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/04(木) 15:07:07.12 ID:QfLwWP+R0
引き続き今回の投下、入ります。

>>195

 ×     ×

一瞬、挑む様に想を見たナオミに、想は静かな眼差しを返す。

「あなたはこれからどうするのですか?」
「仕事ですから、依頼主に報告を上げる事になります」
「言ってる意味がさっぱり分からない上に表現が穏やかではない。
それがあなたの報告であると言うなら、僕は法的手段を検討しなければならなくなる」

「では、余計な手間を省きましょう。それが無駄だと納得いただける様に。
警視庁刑事部捜査一課水原幸太郎警部が過去に担当した事件、
とあるルートからその記録を取り寄せ、洗い直してみました。
無論、全てと言う訳にはいきませんしその必要性も薄い。だから、期間を限定してです」
「さらっと地方公務員法違反の犯罪が行われた事を告白されてもですね」

ナオミは、そう言った想の目に、僅かに懐かしさの混じる憂いが走ったのを見て取る。

「その中から、一つ奇妙な事件を見付けました。
あの時期、あれだけユニークな事件に就いてあなた達が関わっていない、そう考えるのは不自然。
実際、あなた達が関わっていた事はこちらの調べでも明らか。
寿命と言うタイムリミットはありましたが、遺体の身元は判明していた。
そして、明らかに事件性のある事案。
そこから情報の源流まで遡って行く事はリミットが全てを呑み込む前であれば可能。
現に、その途上で過去に通り過ぎたリボンつきの尻尾の陰を掴む事も出来た」

「僕は若い頃から出不精でしてね、さすがに辣腕のオプはオールラウンドですか」
「例え公訴時効であれ被疑者死亡であれ、この国では事件性が明らかな遺体が発見された以上、
警察は判明した被疑者を検察官に送致する。しかし、この事件ではその手続きは取られていない。
それどころか、基本的な手段すら把握出来ていない。
関わっていた筈のあなた達は記録の片隅にも登場しない。

関わった筈の、そして、警察とは良好な関係だったあなた方に謎が解けず出番が無かったのか?
それもNo、ピースが集まればロジックで当てはめる場所を特定する事は可能だった。
十数年前私と同じ道を辿った彼女は、過去の事例を見ても私の調査結果からも正確な情報をもたらした筈。
で、あれば、あれはあなたに解けないレベルの謎ではない」


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