過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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199:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/04(木) 15:14:19.67 ID:QfLwWP+R0
>>198

「全裸で放置された遺体は激しく損傷していた。
そして、その損傷は極めて合理的に行われている。儀式性は欠片も無い」
「シリアルキラーではない、ですか」

「ええ。客観的、合理的な動機に基づくもの、そう推測されます。
只、合理的な筈でありながらその理由は容易には理解出来ない。
普通に見るならば被害者の身元を隠匿するための損傷、
一直線に身元の隠匿として機能する遺体の損傷を極めて綿密に徹底して行っている、
にも関わらず、遺留品の処分が杜撰過ぎて早期に身元の判明を許した。

だから、あの形状の遺体の損傷など、そこから合理的に考えるなら他の理由が見付からない、
にも関わらず本当に理由がよく分からない。
何か別の意図があってその様な状況を作り出した、
そういう結論に達するのですが、その様な事を可能とし、かつ、未だに警察を欺き
何よりその意図がなんなのかを読み取る事が出来ない。
その様な事が出来るのは、極めて頭のいい人間。
優れた頭脳で合理的にものを考え、それと共に、
ロールシャッハテストでとんでもない結果を合理的に発見するインスピレーションの持ち主」

「それが僕、ですか」
「少なくとも、優秀な日本の警察、警視庁捜査一課が特別捜査本部を立ち上げて行った、
只のチンピラである富樫慎二の鑑取り捜査の結果を見る限り、当てはまる人物は他にいません」
「憶測ですね」
「これだけでは。プロファイリングはあくまで確率の問題、絶対視してはならない。
しかし、それにしても様々な条件が余りにもそちらを向いている」
「だから、僕が富樫慎二を殺したと?」
「なるほど、改めて理解出来ます。
かつてここから始まり謎に挑んだあなたがどの様な瀬戸際に立たされ、
そして私をその位置に立たせているのかを。そのために私は呼ばれたみたいね」

そう言って、ナオミは天を仰いだ。

「遺体から判明した頭脳的な技術なパターン、
その方向性は大きくあなたを向いている。
しかし、動機、、性格、属人的なパターン、そう言った要素から考えた場合、
あなたが富樫慎二を殺害した、この仮説を採用するのは強く躊躇される。
それでも犯行様態と人間的要素、この二つのプロファイリングを合致させるとしたら、
どうしますか?往年の名探偵の坊やとしては」


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