過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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201:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/04(木) 15:19:06.31 ID:QfLwWP+R0
>>200

「それは困った事ですね」
「あなたならどうします?」
「一杯引っかけて寝ます。捨てるべきか遡り修正するべきか、思い付く時には思い付くものです」
「なるほど。まず、現実に存在する条件である以上、
それを無視する事は出来ないしやってはいけない」

「その通りです」
「だから私は、徹底的に当てはまる条件付けを探しました」
「その様ですね」
「指輪の守護者、あなたの従兄弟でしたね」
「ええ、会ったのですか?」

「残念ながら彼は海外出張中でした。只、パートナーから話を聞く事は出来た。
あたなと最後に会った時の事も聞きました。型どおりの事を言っても仕方がないのでしょうね。
FBIで捜査を行う中でも、そうした過去に関わる事はしばしばありましたから」
「余り思い出したくない、今でも夢見る事がある話なのは否定しません」

「過去にもあなたは、指輪の守護者と、それも海外で事件に関わっている。
エジプトで発生したミニカルトによる猟奇殺人事件。
元々被害者が多国籍でもあり、事件の性質が性質でしたから、
猟奇殺人のテキストとしてFBIにも研究資料が残されていた。覚えていますね?」
「ええ、丁度僕が別の用事でエジプトに行った時、
森羅は確かにその事件に関わり、後に解決したと聞きました」

「その通り、記録上も解決したのは彼とそのパートナーです。
しかし、陰の功労者がいた。丸で安楽椅子探偵の様に、
事件のあらましを聞いただけでその本質を理解し、
十分に天才である探偵を更に凌駕したその一言で真実が眠る驚異の部屋へと導いた張本人が」
「別に否定するつもりはありません」

そう言いながら、想は背中に嫌な汗を感じていた。
局地的とは言え、想定を外れた方向からのアプローチは嫌なものだ。
しかも、一筋縄でいく相手ではない。

「あのグロテスクな猟奇殺人事件の捜査にあなたが関わっていたと知った時、何か引っ掛かった。
エジプトの事件を解決に導いたキーワードを知った時、全てが一本に繋がるのを感じた。
そういう発想が存在して、それを瞬時に理解出来る人間がいた。その事を知った瞬間にね。
只、それが合理的である事は理解出来ても実行した事を理解するのは難しかった。
例え世界一有名な名探偵のポリシーに従うにしても、
本当にそんな事をする人間がいるのか、ましてや私の想定する人物が、とね」


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