過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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205:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/11(木) 22:32:54.18 ID:7fJDHbYL0
それでは今回の投下、入ります。

>>204

 ×     ×

右手で背中を撫でる。ぬるりと赤い右手を見たナオミは、
ひとまずなんじゃあこりゃあぁぁーーーーーっっっ!!!な衝動を呑み込む。

「これは、イレギュラーみたいね」

格好つけなくても、と自分でも思うがこれも性分らしい。

「彼の計算は恐らく完璧に近い。だからこそ、このイレギュラーは破局点になる」
「その数式の解はゼロ、それは私が困る」
「まるで、蛇。女心は、度し難し」
「さようなら、南空ナオミさん」
「………が………ま………」

立ち尽くす想の前でナオミが力尽き、その背から引き抜かれたナイフが遊歩道の地面を跳ねる。
そこでは、一人の美女が、吸い込まれる様に透き通った笑みを浮かべていた。
言葉を失った想の前で、水原可奈は透き通る微笑みと共に緩く両腕を広げ、想に飛び付く様に駆け寄る。
可奈が想に抱き付いた。想が可奈を抱き留める。唇と唇が重ねられる。
唇が離れる。想はゆっくりと首を左右に動かす。

「逃げて下さい」

想がぼそっと言った。

「に、げて…逃げて下さい水原さんっ!後の事は僕が、だから逃げてっ」
「でも燈馬君」
「逃げて下さい!僕のためにもっ!!」
「………うん………わかった…………」


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