過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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206:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/11(木) 22:35:28.06 ID:7fJDHbYL0
>>205

 ×     ×

「いらっしゃいませ」
「お早うございます」
「はい、お早うございます」
「お任せ一つ」
「はーい、お任せ入りまーす。お待たせしました、六百円です」
「はい…じゃあこれで」

想が小銭入れから取り出したのは、折り畳まれた千円札だった。
その和紙の隙間からほんの僅か、鮮やかな白が覗いて見えた。

 ×     ×

その夜、想と可奈は先日とは別のビジネスホテルの一室で落ち合っていた。

「水原さん」

想は、静かに訪ねた。

「どうしてあんな事を?」
「どうして、あんな事?」
「そうですよ。どうして?」
「私が人殺しだから」
「水原さんっ!」

淡々とした可奈の回答に、想が声を荒げた。

「私が人殺しだから、自分の罪を免れるために罪も無い人を殺した。
何か矛盾してる?馬鹿な事をしてるって自覚はあるけど」
「そうですか」

それだけ答えた想は、いわゆる突っ込み所が渋滞している状態らしい。

「それで、あれからどうしたの?」
「聞かないで下さいっ!」

想の言葉に、可奈はほんの僅かにたじろぎを見せる。


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