過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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209:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/11(木) 22:42:49.97 ID:7fJDHbYL0
>>208

「これもバーボン、ターキーだね。って容れ物に描いてあるか。
でも、普通に売ってる奴じゃない」
「多少年季が入ってますから。正直、素面じゃやってられません」

「だね。でも、頭の回転は大丈夫?」
「ええ、多分」
「こういう格言があるの知ってる?」
「自分が酔っ払いだという酔っ払いはいない」

想が答えて、二人は顔を見合わせて面白そうに笑い合った。

「燈馬君っ?」

その後、肩を抱き寄せられた可奈が声を上げた。

「分かりました。水原さんがそういうつもりだと言う事は」
「理解はしたんだよね、私が殺人鬼だって事は」
「取り敢えず客観的かつ合理的で通俗的な動機がはっきりしている分、
シリアルキラーよりは扱い易いと言う事は理解しました」

「ありがとう」
「自分で言っておいて何ですが、今の僕の言葉は褒め言葉だったのでしょうか?」
「さあ」

どんどん脇道に逸れる珍妙なやり取りに、二人は再び顔を見合わせて笑い声を立てる。
その後で、再び想の腕にぐっと力が込められた。

「分かりました。でも、無理です。水原さんには」
「無理かな?」
「ええ、失礼ながら水原さんの頭脳の長所も短所も基本的な構造は把握しているつもりです。
時間が経って色々あったと言っても、先ほどの所信表明に向いている頭脳の構造とは言い難い」

「遠回しに馬鹿って言われてる?」
「ある部分においては。その部分は僕が補います」
「信じて、いいんだよね」

可奈の言葉を聞き、想が頷く。

「だって、そうじゃないですか」

想は微笑んでいた。


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