過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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219:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/19(金) 14:41:32.80 ID:uJWzfwxa0
>>218

仕切りガラス越しにぺこりと頭を下げられ、
江成姫子はとうとうガラスの前の台をバンと両手で叩いた。

「何がどうなってそういう事になったんですかっ!?」
「全て、手紙に書いた通りです。愚かな事をしてしまい江成さんの信頼も裏切ってしまいました。
その上で申し訳ないのですが、適切な処罰を受けるため、
些かの私事の整理のために手助けをしていただきたい江成先生」

座ったまま頭を下げる想を前に、姫子は椅子にかけ直す。

「そうですね、弁護人が机を叩いて自供を迫っても洒落にもならない。
時間も限られています。可能な限り整理して聞きます」

 ×     ×

「それでは、指を差して下さい」

捜査員と共に実況見分のために自分の部屋に戻った想は、
言われるままに押し入れを指差す。そこには炬燵の袋打ちコードが置かれていた。

「パソコンも押収します」
「当然だと思いますけど、一応言っておきますと徒労に終わると思いますよ」
「それはどういう事ですか?」

「確かにストーカー行為のためにこのパソコンを使用した事は認めますが、
その痕跡は残っていません。
時折自己嫌悪に襲われましてね。その痕跡は全部デリートしています。
かつてIT関係の仕事をしていた事もありましたので、
消したい部分に繰り返しジャンクデータを書き込んでから消去する特殊ソフトを使っています。
先端企業や軍需関係でスパイ対策に使っているものですから科警研やメーカーでも恐らく復元は出来ません。
ええ、分かっています。そう言っても押収して分析すると言う事は、ご迷惑をお掛けします」

「担当者に伝えておきますが、押収品目録にサインを」
「はい」


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