過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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230:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/25(木) 15:57:43.15 ID:/rFIaedz0
>>229

 ×     ×

「食べる?」
「いただきます」

ちょうど、途中で見かけた屋台の鯛焼きを渡され、美里は口にする。
そうやって、江成姫子と水原美里は並んで川沿いの小さな公園のベンチに座っていた。
本当なら断る事も出来た。だが、美里は引き付けられていた。

昨夜の事を見ていても、真面目過ぎる状況の筈なのに何と言うかユニークな人だ、
母から聞いた話でも本格的にユニークな人らしい。
そして、人を惹き付ける力強さがあり、自分が知りたい事の側にいた女性。

率直に言って、金を掛けていると言う程ではないがセンスがいい、本人の素材も上々。
母とは別の意味で格好いい女性、と言う印象でもあった。
さり気なく、だが確かに見せつけられたICレコーダーの前で、
まずは燈馬想との出会いを聞かれ、美里は知っている限りを答えた。

「それで、どう見ましたか?」
「どうって?」
「あの二人、燈馬想と水原可奈の関係」
「普通に元カレ」

美里のストレートな表現に、姫子はくすっと笑った。

「そう見えましたか?」
「他にあり得ないですって、分からない訳が無い。
あの時のあの二人の顔見てたら、
お互いの気持ちなんて見てるこっちがお腹いっぱいってぐらいで」
「あなた、いい事を言いました。そうなのよねー」

姫子が天を仰いではーっと嘆息する。

「あの…」
「はい」
「えっと、クイーン会長、なんですよね」
「お母さんに聞きましたか?ええ、そういう名前も持ち合わせています」
「江成先生って母と同じ高校だったんですよね、一緒の同好会で」
「ええ、そうです」


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