過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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232:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/25(木) 16:02:38.38 ID:/rFIaedz0
>>231

「ねえ、ヘアブラシ持ってないかしら?」
「あ、あります」
「ありがとう」

姫子が美里からブラシを借りて自分の髪に当てる。

「ふわふわして綺麗な髪だと思うけどなー」
「ありがとう。あなたも綺麗な髪をしてる」
「ありがとうごさいます」
「やっぱり歳を感じるわ」

苦笑いしながら、姫子が美里にブラシを返却した。

「それじゃあ、今日はこの辺にしておこうかしら。その前に一つだけ、いい?」
「何ですか?」
「あなたから見て私の依頼人はどんな男性でしたか?」
「え、っと、その、そんなに詳しく知ってる訳じゃないです。
母は時々話とかしていましたけど、私は直接話す事もあんまり無かったし。
只、優しそうな人だなあって、ちょっと頼りない感じでしたけど嫌な感じはしなかった」
「恐らくあなたの見る目は確かです、信頼出来ると思いますよ」

姫子が言う。美里も自分でも少しは自覚している。
義父だった富樫慎二の悪影響で、些かでも男性に対する抵抗感が強まっている事を。

「時々だけど、おかあさんとは本当に、だからそういう事なら、
って漠然と考えたりとかもしてたけど、こんな事になって、
私にはもう、正直分からない」
「分かりました。辛い事を色々と申し訳ありません」
「いえ、正直、警察よりは、少し誰かと話したかったし」
「そうですか」

そう言って、姫子は美里に名刺を渡す。


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