過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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237:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/28(日) 00:56:20.57 ID:Vxo/hs3a0
>>236

「もしもし、どうだった?」
「よくないです。用件は伝えたんですが海外出張とかで」
「あり得る話ね。場所は?」

その質問への答えを聞きながら、姫子の表情には陰鬱さが増していく。

「…奥地での研究調査に許可が出たとかで、通信手段も限定される上に、
そもそも我々が取り次ぎを得られるか」
「出来る限りの事をやって、とにかく、一刻も早くコンタクトが取れる様に念を押して」
「了解しました」

電話を切った姫子は、一度嘆息するとパンと両手で頬を張り、
スーツの襟に弁護士バッジを装着して番台に向かう。
まずはフルーツ牛乳を購入し喉を潤してから、番台の親父に名刺を見せて用件を告げる。

「入れ違った」

そっと横を向いた姫子が舌打ちをこらえて呟いた。

 ×     ×

「………」

するすると枯れ木を上りベランダから中に入る。
掃除のために森羅博物館に足を踏み入れた立樹が目にしたのは、
互いにコオオとオーラを発しながらにらみ合いを続けているヒヒ丸と江成姫子の姿だった。

 ×     ×

「………」

テーブル席に就いた姫子は、
運ばれたカップとその運び手を見比べて黒い液体にじっと視線を落としていた。

「江成先生」
「はい」

テーブルの対面に座った立樹が姫子に声を掛ける。


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