過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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272:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/11/05(月) 02:32:20.86 ID:P3XW5NWI0
>>271

「鏡の中で見慣れた顔。死なせてなんてやるものか」

その背を見送り、
そして、海に向けてバルコニーに手をついたエリはぽつりと呟いた。

「エリの魂に触れた。死なせてなんてやるものか。
未練たらしくずっとずっとあがいてあがいて苦しんで生き続ければいい
あがいて、手に触れるものがあるんだから」

 ×     ×

どうやら、勾留期限を待たずに起訴されるらしい。
それが想の感触だった。
想の供述や想から見える捜査の進展から考えても、それで支障はない筈。
殺人事件である以上、勾留延長の請求が為される可能性もゼロではないが、
警察、検察も役所だ。今が12月だと言う事もその可能性を低くしている。

警察の取扱からも、未だに自分が持っている影響力をある程度客観視する事が出来る。
起訴されたらそのまま拘置所に移管される可能性が高い。
検察が自主的にそうしなくても、弁護人を通じて請求すれば裁判所が拒否する可能性は極めて低い。
拘置所なら、比較的ましな環境で計算に没頭出来る。他に何も要らない。
留置所で朝起きて、それからの取扱を見ても、どうやらそれは今日辺りか、とも見当が付いた。

「ああ、間に合った」

廊下を進む想を連れた刑事が、現れた草薙に呼び止められる。

「俺がもう一度取り調べたい」
「いや、しかし」
「いいだろう、マル被を洗った俺が一度直接当たりたい事がある。な」

そうやって、担当者との力関係一つで草薙は有無を言わせず想を連れて行く。

「管理官の許可は出てるのか?」

後から駆け付けた内海薫に担当者が尋ねた。

「いえ、何かあったら草薙さんが勝手にやった事にしろと」
「はあっ!?」


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