過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
1- 20
283:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/11/28(水) 04:06:15.73 ID:j860/oui0
>>282

「まず間違いない。
南空ナオミの行方をロストした時点から数時間もしない内に、我々は総力を挙げた捜索に着手した。
こちらには、莫大な予算と表に出せない裏ルートの情報網がある事を理解して下さい。
この事件に関して愛憎半ばを過ぎて国を一つ二つ傾ける規模の予算投入も辞さないスポンサーと、
元々本件に強い関心を持っていた、公安に太いパイプを持つ上の人間の協力を得る事が出来ました」

草薙も内海も、真面目に聞いていた。
彼女がここにいる時点で、その言葉を裏付けている様なものだ。

「彼女が別名義で契約していた携帯電話の位置情報を端緒に、
人海戦術による聞き込みと映像記録の分析で絞り込み、発見に至った」
「それを聞くだけでも、公判で使えそうにはないな」

「その通り。こちらの調査はあくまで影。一般人が偶然発見したと言う形を取った。
証拠となる映像記録のあるエリアではちょっとした事件を起こして、
抹消される前にその事件の証拠として警察に押収させた。
携帯電話の位置情報も身元隠匿で手続き上の違法行為を見付けて関連する証拠として押収済み。
アナログな足取りを知る目撃者と今後展開される捜査を繋ぐ影の仲介人も手配済みよ。
証拠を捏造する訳じゃない、あくまで実際に存在した証拠を保全しそこに導くだけ」

「種を知ってるハム(公安)が消される前に保管して、
捜査一課が本件で押っ取り刀で押収、って絵図か。まあ、感謝すべきなんですかね」
「さて少年、自分が置かれている立場、理解出来てるわよね」
「い、やだ…」

ガタガタと震えだした想が、怯えた表情で顔を上げた。

「嫌だ…」

想は、ふるふると首を横に振る。

「そ、そんなつもりは無かったのに、
事件の事を調べ上げて、報告するって言うから捕まりたくなかったから、
気が付いたら、い、嫌だ、アニーさん、アニーさんアニーさんっ!」

想が、悲鳴を上げながら身を前に乗り出す。

「まだ間に合う、まだ間に合いますよねアニーさん、
まだ、彼女は秘密裏に行動してた筈、身元さえ分からなければまだ僕とは繋がらない。
二人目、それも客観的に何の落ち度も無い相手、極刑、極刑もあり得る。
お願いですアニーさん、アニーさん僕を助けて下さいっ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
311Res/431.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice