過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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290:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/12/10(月) 22:47:45.18 ID:WnCwMl9N0
>>289

「元FBIの辣腕捜査官が調査対象者と、それも会話を交わした後にやられる殺し方じゃない」
「全くだ」

内海の言葉に草薙が続いた。

それでも言い募ろうとする想の右腕を、アニーが掴んだ。

「少しは男になったわね、少年。だけど、無理」
「僕に、人を殺す力は無いと?」

机を挟み、挑む様な眼差しが交わされた。

「南空ナオミ相手にダルタニャンにヘラクレスが乗り移った様な一撃必殺の突き、
と言うのは少年には無理ね」

「日本には火事場の馬鹿力と言う言葉があるんですよ。
もし、あなた達が想定している犯人を法廷に送り込むと言うのなら、
僕は弁護側の証人として裁判員の意識に確実な楔を打ち込んで見せます。
斎藤一に源為朝が乗り移った様な出来事も決して不可能ではない。それで十分です。
アニーさん、アニーさんが積み上げた真実のピース、
その繋がりは結論を一つに絞り込むには余りに脆過ぎる」

前を見据えた想を前に、アニーはふっと息を漏らす。

「もう少し早く、その覇気を見てみたかったかしら」

そう言って、アニーは真正面から想を静かに見据えていた。

「四色問題。ロースクール出の私にも分かる様にその定義を教えてくれるかしら?」
「二次元の地図は四色で塗り分ける事が出来るか?アンサーは出来る。
最近、少し興味深い事がありました」
「何かしら?」

「僕の勤めていた工場に勤労学生がいましてね、
そこの、率直に言って決して偏差値の高くない高校の数学教師がエルデシュ信者、
ああ、手書き計算の信奉者、ですね。それで四色問題の専門家の様でした。
少なくとも生半可なマニアの仕業じゃない。一度話を聞いてみたかった」


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