過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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294:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/12/10(月) 22:57:48.25 ID:WnCwMl9N0
>>293

「何を、かしら?」
「僕は自ら人からの信頼を全て放棄しました。
それでも、今こうしてもう一度だけでもアニーさんに会う事が出来た。
アニーさんにどう思われても、嬉しいとしか表現が出来ません」

「罪は罪。だけど、私が燈馬想にその言葉を言わせた事、私はそれを誇りに思う。
あなたに今教えられる事は一つ。あなたの出した解は間違えている。
そして、それを教える事が出来るのは私じゃない。あの少年が人間と言うものをよくここまで理解した。
でも、すぐに又思い知る事になる。さようなら、燈馬想」

想がもう一度頭を下げ、連行された。

 ×     ×

「アニーさんっ!」

想の去った取調室で、椅子に座り直したアニーに内海薫が声を掛けた。

「時間が足りなかったか」

草薙が言う。

「アニーさん、あなたは確実に燈馬想の心に楔を打ち込んだ。もう少しで落ちてたかも知れない。
あなたの事は深くは問わない。だが、協力できるなら協力して欲しい。俺達は決して諦めない」

草薙の言葉に、アニーはチラとそちらを見やる。

「私のかつての仕事は、あなたみたいなガッツに支えられていた。
思えば客観的には決して長いとは言えない在任期間」
「地方検事でしたか」

内海薫が確かめる。

「検事補」
「その時に燈馬想と裁判に関わったんですね」

内海の質問にアニーが頷いた。
そして、机の上で組んだ手に額を乗せる。


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