過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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42:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/16(木) 03:55:37.90 ID:ZXszWIz70
引き続き今回の投下、入ります。

>>41

 ×     ×

「君達の考えている事件の流れを教えてくれ」

突然の呼び出しに当然文句の一つや二つも言いたくなる内海を完全に受け流し、
現場近くの河川敷で湯川が言った。
想と分かれたその日の事だった。

「水原…容疑者と被害者はここで待ち合わせをして、
被害者が駅前で自転車を盗んでここに現れ、犯行が行われた」
「容疑者が自転車を盗んでここに現れたと言う根拠は?」
「それは、自転車に被害者の指紋が残っていたから」

「なぜ、自転車に指紋が残っていたんだ?」
「え?」
「被害者の指紋を焼く程の容疑者が指紋を消さなかったのか?」
「それは、慌てていて」
「慌てていた容疑者が被害者の衣服を燃やそうとした」
「何を仰りたいんですか湯川先生?」

確かに、何か雲行きが怪しくなっているのは内海にも分かる。
その不安の正体を明確にしないまま、二人は駅前に移動した。

「12月2日、犯行当日の午後四時から午後十時の間に盗まれました」
「随分正確な時間だな」
「盗難届が出されていましたから」
「自転車はどこに?」
「ここにチェーンで繋いであったそうです」

大量の駐輪自転車の間を屈んで調べる湯川の脇で、
ドミノ倒しを始めた自転車を内海が支える。


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