過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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43:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/16(木) 03:58:10.77 ID:ZXszWIz70
>>42

「被害者はなぜその自転車を狙ったんだ?」
「え?」
「チェーンが掛かっていない自転車など、ここにはいくらでもある。
これなど、鍵すら掛かっていない」
「湯川先生?」
「僕の推理を言おう。その自転車は新品だった」
「湯川先生」

それは、図星であり、つまり、

「敢えて盗難届を出させた?何のために?」
「盗難届を出させる、盗難の時刻が特定される事で、
犯人にとって何かいい事があったのだろう」
「その自転車に指紋が残されていた事も」
「ああ」
「それで、そうすると犯人にとってどんなメリットが?」

内海の質問に対し、湯川は実に爽やかな笑みを浮かべて返答した。

「さっぱり分からない」

 ×     ×

「湯川さん?」

定時の上がりで職場の門を出た所で、
想は、近くの囲いに腰を下ろし資料をめくる湯川に出くわした。

「どうしたんですか?」
「食事をどうしようかと考えていたら、君の言っていた弁当屋が思い浮かんだ。旨いんだろ?」
「それは、そうですけど。そのために大学からここまで?」
「思い立ったら居ても立ってもいられない性分でね」


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