過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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59:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/17(金) 01:26:35.55 ID:9cMf0qdf0
>>58

「その名前は警察から?」
「その問いに就いてはイエスです。
警察が来てあなたと水原さんの事を色々と聞いていきました。
私の立場が立場です。事件を伏せたままの聴取は無理です」

「ご迷惑をおかけします」
「その言葉を聞きたければ彼女の方を訪ねています。
只、色々調べている割には、どうやらあの人達もカブトムシの様ですね」
「手厳しいですね、相変わらず」
「私の所に来た刑事は、あなたを中心に事件を考えています」
「僕をですか」

そう聞いて、想は僅かでも不快な表情を見せる。

「あなたの言う通り、私も今まで少しは事件に恵まれた、と、言ってもいいでしょう。
その結果、警察や報道にも多少の知己が出来た」
「そこから事件の情報を?」
「報道に毛の生えた程度ですが、あなた達が疑われる動機ぐらいは。
その上で、あの刑事はあなたを中心に事件を考えている。実に愚かな事です」

「愚か、ですか?」
「ええ。それはあり得ない」
「どうしてそう言い切れるんですか?クイーン会長、クイーン弁護士?」

「あなたいい事を言いました。
実際に起きた事件で口に出す以上、それを証明出来なければ会長としても弁護士としても失格、
それが作法と言うものですね」

微かに挑戦的な想の笑み。実に挑戦的な姫子の笑み。
姫子の口の奥に、芳醇たる洋酒が微かに甘く香る様だ。

「あなた方二人に限定するなら、富樫慎二を殺したのは水原可奈です」
「そして、それに僕が力を貸した」

想の言葉に、姫子はやれやれと笑みを浮かべて首を横に振る。


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