過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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6:燈可奈弁 ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/09(木) 15:09:50.87 ID:gcH1Y9zQ0
>>5

 ×     ×

ホテルの部屋で少々ウイスキーを酌み交わした後、
別れの挨拶を交わしてホテルを出た想は、ふと空を見上げた。

月が、想を魅了する。
色々と、遠くまで来た、と言う気もするがそれでも大きな月は変わらない。
そろそろ、通行の流れに乗らなければならない事に気付き、手を伸ばそうとする前に想は動き出す。

ふと思い立ち、近くで開いていたATMに立ち寄る。
ATMを出た想の財布は、取り立てて重みを増してはいない。
そのまま、駅までふらりとウインドーショッピングをして回る。
途中、想は、下を覗き込む様に橋の欄干に体重を預ける。

そこまでの少々危うい足取りを見れば、
嘔吐を危惧するのも無理からぬ場面だが、彼はそこまで無防備にはなれない。
下はドブと言ってもいい水路と言うか川だったが、
風が頬を撫でた時、ほんの僅かの間、彼の意識はベネチアにあった。
ふうっと息を一つ吐いて、駅へと向かった。終電にはまだ間がある筈だ。

今回はここまでです。
続きは折を見て。


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