過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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61:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/17(金) 01:33:03.40 ID:9cMf0qdf0
>>60

「僕が僕自身の事を正確に把握しているかは留保します。
僕を除外すれば主犯は水原さん、そして僕はバックアップ兼参謀役に徹する。
それが江成さんの推理である、そう理解しました」

「その通り。そもそもこれは私の知るあなた達二人の行動パターンそのものです」
「では、この二人だけに限定する、その前提は正しいと考えますか?」
「その前提は間違っている。私の知る限りそれが正しい結論です」
「理由はあるんですか?」

「私の集めた情報では、実行役の筈の水原可奈にアリバイが成立してしまう。
物理的に不可能ではない、と言う程度の穴はある様ですが、それで成功するには偶然の要素が勝ち過ぎてる。
たまたま目に付かなかったから可能だった、と言うレベルなのですから。そうなのでしょう?」

「そうですね」
「やはり、把握していましたか?」
「水原さんの話を信じる限りは、ですが」
「水原さんの話は信じるに値しますか?」

「少なくともこの場合、事実関係に就いて僕に積極的な意味での嘘はつかない筈、と言う程度には。
それこそ意味が無いですし、警察の動きとも符合しますから」
「なるほど、やはりそれが合理的な結論なのですね。あなた達は白」
「そう言っていただくと助かりますけど、違った方が良かったですか?」
「その場合、少なくとも当分私の事務所の資金繰りは楽になりそうだけど」
「多分死刑にはならないでしょうから後の利子が大変ですよ」

「そうですね。不謹慎な冗談はこの辺にしておきましょう。
今分かっている範囲では、水原可奈の犯行は出来ない事は無いと言っても綱渡り過ぎて現実味に欠ける。

死亡推定時刻そのものを疑う、と言う事も考えましたが、
水原可奈の弁当屋の設備では死亡推定時刻が変更される様な死体の保管は出来ない。
他にそれが出来そうな設備があなた達の周辺にある訳でもない。
あなた達を犯人とする、この線を追う限りお手上げです」

姫子はとうとう両手を上げた。

「警察も、それぐらい合理的な判断を早めにして欲しいですね」

ぐっとグラスを傾けて想が言った。


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