過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/08/22(水) 15:47:35.58 ID:OWZ75a520
間が空いてしまいました、すいません。
それでは今回の投下、入ります。
>>63
× ×
「考えすぎですよ。どんな犯人だってミスはしますよ」
研究室で話の続きを聞いていた内海薫は、とうとう否定を口にした。
湯川の推理によると、殺人の実行犯は水原可奈で、燈馬想が事態を把握した時には既に殺害は終わっていた。
燈馬想は殺人の様な愚かな行為は絶対にしない、それにより苦痛から逃れるのは論理的ではないから。
それが理由だと言う。
燈馬想が行った事、殺人の隠蔽が無理なら警察からの追及を逃れる術を水原可奈に与える事。
アリバイを作り、警察にどう対応するかを逐一指南しておく。
遺体を処理していながら自転車に指紋を残し衣服を不完全に焼却した事、それも全て燈馬想の意図だと言う。
そして、その意図は湯川にして全くもって分からないと。
余りに飛躍した発想、それでいて意図も理解出来ない。
これでは流石に、天才数学者への妄想的とも言える過大評価。
一応は現実の事件を扱う刑事としてその発想に行き着かざるを得ない。
「あいつはそんなミスはしない」
「数学は天才かも知れないけど、殺人は素人でしょう」
「いや、殺人の方が彼には優しい筈だ」
それは、本当に妄想なのか現実なのか、
少なくとも普段の湯川であれば、現実との接点を見出していた筈。
分からないが存在する、そう言われても、
それが天才と天才の領域なのか、それとも本当に天才を過信した妄想なのか。
言葉を探している間に、内海は自らの携帯の着信に気付いた。
「湯川先生」
電話を切った内海が口を開く。
それは何か、幽霊の目撃証言でも始めそうな雰囲気を含んでいた。
「12月2日当日、水原美里の同級生が学校で水原美里と話をしていました。
今夜、母親と映画に行く、と」
報告する内海に向き合わないまま、湯川は動きを止める。
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