過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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71:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/22(水) 16:05:41.61 ID:OWZ75a520
>>70

「でも…向こうが形振り構わないで動き出したら、
もし、刑事があの娘の学校とか友達とか、そんな所まで、
うん、分かってる。燈馬君が、証拠が残らない様にしてるんだから、こっちから動いたらぶち壊し。
本当に関係ない人達まで巻き込んで、いい加減警察に何か言ってやろう、なんて」

「許可する、行け」
「は?」

可奈に向き直った想の言葉に、可奈は間抜けな聞き返しをする。

「だって、そっちの方が水原さんらしいじゃないですか。水原さんなら怒ります」

ぽかんとした可奈の前で、その想の微笑みは本当に無邪気なものだった。

「え、で、でも、私が刑事と…」

「大丈夫です。最近富樫慎二と会った事がある。この一点だけなんです。
その一点だけは、何を匂わされても否定して下さい。カマを掛けられてると決め付けていいです。
只、今夜の僕は飲み過ぎています。明日の朝電話を下さい」

「これでも私、お水上がりだから、こういう言葉があるの知ってる?
自分の事を酔っ払いだって言う酔っ払いはいないって」

よいしょと立ち上がった想がバランスを崩し、とっさに可奈がその体を支える。
その、柔らかな感触漂う香りに何も感じなかったと言えば明らかに嘘だった。

「大丈夫です。水原さんが詰まる様な事は決して聞かれません」

それだけ言って、想は静かに離れた。

 ×     ×

琴平静菜は、差し出された紹介状に目を通していた。

「確かに、教授のものです。事前に連絡もありました」
「あちらとは些かの縁がありました」

紹介状を畳んだ静菜が、目の前でグリーンティーに口を付ける来客に静かに視線を向ける。


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