過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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79:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/29(水) 02:30:02.57 ID:7OWLv8JO0
>>78

「確かに、高校時代の知人は遅くとも結婚前までには没交渉になっていた。
これは本当の事らしい。ここまでは分かりました。ごく僅かな例外を除いて」
「ごく僅か…ああ、開店報告の葉書ですか」

「ええ、それは確認しました。只、葉書に就いてはそれだけです。
最も大きな、他が没交渉の中で余りにも身近な例外が一人だけいる」
「燈馬君ですか」
「そういう事になります」

さて勝負だ。この草薙と言う刑事もやり手らしいが、
その隣でやり取りを見守っている内海薫。こちらも手強いと可奈は踏んでいた。
なかなか鋭い目、見た目の鋭さと言うより見通す鋭さが見える目をしている。

考えて見ると、父の関係もあって刑事と関わった経験は普通より多い方だが、
女性刑事と対した事は無かった筈だ。
内海と言う刑事、同性の勘を刑事としてよく知っていそうだ。そういう嫌な感覚がある。

「つまり」

可奈が口を開く。

「私が燈馬君に富樫慎二を殺してくれと頼んだ。そう言いたいんですか?」
「可能性として排除は出来ない段階です」
「無い、それは無い」
「何故ですか?」

目配せで許可を取って、内海がその質問をしていた。

「だって頼んでいないから。
それに、燈馬君は頼まれたってそんな事絶対にしない」
「いやいや、人間、恋愛にトチ狂うと何をしでかすか分からないものですからね」
「燈馬君に限ってはない」
「天才だからですか?」

草薙の挑発も冷静に流した可奈に、内海が割って入った。
草薙の表情から、それは完全にイレギュラーだったらしい。
その質問に、可奈は口元を綻ばせた。


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