過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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86:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/29(水) 02:48:27.33 ID:7OWLv8JO0
>>85

「きっとどこかに穴がある!問題に取り組んでる人間が必ず見落とす穴だ!!
証明したと思ったとたん突然口を開ける!!」

 ×     ×

「俺は何度も忠告した。だが、あいつは聞かなかった。
一度だけ言ったよ。じゃあ証明して欲しい、ってね」

空き教室でそう言ったロキは、傍らで憂い顔を見せるエキゾチック美女に視線を走らせる。

「お前のせいじゃねぇよ」

そんな二人の様子を傍らで眺めつつ、その言葉の意味は事前の調査で理解していた。
同じ時期、既に優秀な情報工学者としてスタートを切っていたエバ・スークタは
更なる一歩を踏み出していた。

大雑把に言えば人工生命に関する苦心の研究が認められ、
軍関係から実用化を求めるスカウトを受け国家的プロジェクトに抜擢された。
相応の裁量を認められたエバが、相性を含めた意味で最強の数学部門パートナーを求めたのも
その求めに応じたのも余りに当然の成り行きだった。

「こっちが一段落ついた頃には、
あっちはこれからパーティーでもおっぱじめようってそんなまっただ中だった」

 ×     ×

「以上、Q.E.D.だ」

ロキは火の無い葉巻を横ぐわえにして、敢えて不敵に宣告した。
それがロキなりの表現だった。
あの時と同じ、黒板に大量の数式を書き並べるロキと
ちょこんと座ってノートをとっている想。

だが、今の想は、ぽかんとしていた。
そして、傍らに置かれた分厚い論文を手に取る。
震える論文を両手に立ち上がる。


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