過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/08/29(水) 02:53:34.85 ID:7OWLv8JO0
>>87
「ロキ…」
「ん?」
「How I want a drink alcoholic of course,
after the heavy lectures.」
かすれ声で言った想の痛々しい笑顔に、ロキは不敵に笑った。
× ×
「何かヤバイんじゃないか、って思ってた奴はいないじゃなかった。
実際、燈馬自身も引っ掛かってた筈だ。
だけど、お偉いさん達が燈馬共々まとめてトラップに飲まれちまった上に、
偽物にしては余りにも美しかったんだよ、あの輝きが。
そんな輝きの中で、一番最初にほんの小さな歪みがあった。
宇宙の果てまで行って何ミクロンずれる、かも知れねぇ、その可能性を排除出来ない。
要は使い物にならない事に代わりはない。
俺だって、燈馬本人を疑ってなきゃああんだけ執念深く地獄の底まで検算しちゃいなかったよ」
ロキの言葉に、その地獄巡りに大変な尽力をして
宇宙の果ての微かな揺らぎを見事に描き出したエバも悲しげに頷いた。
「疑うべき状況だったんですか?」
「ああ、あれはヤバかった。
もちろん、研究に呑み込まれた研究者の変人ぶりなんてのはこの界隈じゃ見飽きてるがな。
だけど、あの燈馬は本気でヤバかった。ちょっと見は只の研究馬鹿だけどな、
あれは燈馬じゃない。あいつは焦ってた。
あんな状態で挑んじまったら、その先には歴史の藻屑しか見えねぇよ」
「水原可奈は、燈馬想の状態を知っていたんですか?」
その問いに、ロキは首を横に振った。
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