過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
1- 20
95:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/31(金) 15:03:40.48 ID:kOOSaGzk0
>>94

「そうか」
「ロキ」
「何だ?」
「燈馬想、私よりも上なんですか?」
「知りたいか?」

「誰かに勝つために数学をして来たつもりはありません。
只、美しいものを知りたいから。だけど、知りたい。
このMITにして天才と呼ばれ、
私としばしば比べられ空想の中でしばしば私に勝利している人物に興味はあります」

「じゃあ、教えてやる。間違いなく燈馬の方が上だ、少なくとも今ん所はな」
「ロキ」

エバが声を上げた。

「才能も努力も実績も、お前はピカ一だ。
このままいきゃあ数理分野でこの学校のてっぺん、引いてはフィールズ賞だって夢じゃねぇ。
だけどな、こいつばっかりはあいつの方が女神様と相性がいいとしか、不満か?」
「いえ、残されている燈馬想のデータ、論文から見ても当然の結論だと思います」
「そうか」

 ×     ×

「ロキも、日本の生活に満足していた燈馬がまさか本当に戻って来るなんて思ってなかった、
だからあんな事をストレートに言ったんだと思う」
「ところが、予想に反して燈馬想は高校卒業と共に早々にMITに再入学。
お互い曲折のあったキャリアのために、正にアイシャと同じ分野の横一線に並んでしまった」

「ええ。既に学内でも確たる実績を積み重ね、俊英揃いのMITの同期生ですら自ら認める程に
数理の女王の称号を確固たるものとしていたアイシャと、
衰えを見せずに戻って来た、かつて天才少年の王冠を我が者としていた燈馬想。
二人が並び立った事で、学内でもその分野に関わる人間は誰もが注目した。
アイシャも、露骨に突っかかったりはしなかったけど、気にしなかったと言えば嘘になる。
最初の内はアイシャは燈馬をライバルとして見ていた。だけど、その内に妹分に落ち着いた」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
311Res/431.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice