過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲー主人公……」 怜「ないわー」 透華「ちょ!?」
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331: ◆tmI5fqbNPILk[saga]
2012/08/14(火) 13:41:56.50 ID:u23otQVt0
怜「なあ京ちゃん、ここ来るまでに誰か追い越したりせえへんかった?」

京太郎「いえ……まっすぐこの道を歩いてきたけど、それっぽい人は見かけませんでしたね」

怜「……どないしよう、もしかして竜華、どっかで足滑らせて……」

京太郎の言葉に不安が増したのか、顔を青ざめさせて俯く。

京太郎「うーん、でもこの道にそんな危ないところはなかったよーな――――ん?」

怜「ど、どしたん、なんか気になることでもあったん!? 靴が片っ方だけ落ちてたとか、熊が餌探しとったとか!」

京太郎「ち、近い、顔近いですから……っていうか、熊見かけたらここまで来れませんよ!」

空を見上げて、ここに至るまでの道筋を頭の中で遡っていた京太郎の口から、何か閃いたように聞こえる声が漏れた。

怜「そ、それもそうやな……」

京太郎「とにかく、今は落ち着いてください」

身を乗りだす怜に、まあまあと手でジェスチャーしながら切り出す――――ひどく可愛そうなものを見る顔で。

京太郎「たぶんなんですけどね、園城寺さん……その、竜華さん? が離れる時、なんて言い残していきました?」

怜「なんて? んー……」

思い出すよう促されて、腕を組んで記憶を振り返る。

怜「ちょい行ったとこに休憩所あるし、無理してみんな追いかけんと、そこで座って待っとき……って言うてたね」

京太郎「……それ、どこで言われました?」

怜「ん? ここの参拝路の入り口んとこやけど。まさか、そのちょい行ったとこまでがこんなにしんどいなんてなー」

しみじみと苦労を語る怜に、ひっそりため息をついて京太郎が呟く。

京太郎「………………ああ、やっぱりか」

この参拝路を登り始める前に確認した、大雑把な絵で描かれた周辺地図を思い出す。

京太郎「園城寺さん、たぶん竜華さんが言ってたその休憩所って、山頂行きの往復バス乗り場にある方のことだと思いますよ」

怜「へ?」

京太郎「この道の入り口からちょっと行ったとこに大きめのバス停留所があって、その脇におみやげとかも買える休憩所があるんです」

怜「え」

京太郎「だから、早とちりしたんです」

怜「え?」

京太郎「園城寺さんが」

怜「え?」

京太郎「いやいや、ホントですって。たぶん竜華さん、園城寺さんも地図を確認してると思ってたんですよ」

昨日の今日で、ずいぶんと意志疎通が図れるようになったなあ、と下らないところに感心しながら論破していく。

怜「なんでされ先に教えてくれへんかったん……?」

京太郎「そんな上目遣いで非難されても困りますよ……」

目を潤ませて、何故か責めてくる怜に自分は悪くないと抗議してから尋ねる。

京太郎「それで、どうします? このままここ登っていくなら付き添いますし、戻るなら戻るで、それも付き添いますよ」

怜「そ、そんなら……」

京太郎の質問に少し思案した後、怜の口から出た答えは――――

1・登る

2・戻る

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