過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲー主人公……」　怜「ないわー」　透華「ちょ！？」
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617: ◆GP6NrAnYZ2[saga]
2012/08/17(金) 14:49:09.33 ID:vxA4/OFSo
　見られていた――そんな考えが浮上する。
　空調の利いた旅館の中に入って引いた汗が、再び流れ始めた。
　緊張感漂う空気が、京太郎と咲の間に生じる。

京太郎「咲……お前――――まさか」

咲「まさか……な〜に？」

　ゴクリと唾を飲み込み、信じられないといった表情で京太郎が口を開く。
　クスクスと楽しげに笑い声を漏らす咲を見据えて言葉を紡いだ。

京太郎「…………お前、俺に何を奢らす気だよ」

咲「エヘ、バレた？」

京太郎「お前があんな不自然極まりねー顔すりゃ、誰だって分かるっつーの」

咲「そ、そうかな？　私的にけっこう上手な演技のつもりだったんだけど……」

京太郎「お前みたいなチンチクリンにゃ似合わねえって。どっちかっつーと、ワハハー、って笑ってる方がいいな、ウン」

咲「ワ、ワハハー、なんて笑い方はしないよー」

咲「でもまあ？　このことみんなに話したら、合宿まで来てなにやってるんだーって怒られちゃうだろーし、この事は私だけしか知らないってことにしてあげましょう」(ﾌﾝｿﾞﾘ

京太郎「咲様の優しさに涙が出そーですよ、ええ」

京太郎「んで？　なにが欲しいんだよ、お前」

咲「んっと……べ、別に何が欲しいとかはないんだけど、さ」

咲「せっかく観光に行くんだったら、何か思い出に残るものがいいかなー、なんて」(ﾃﾚ

京太郎「またえらく抽象的だな、オイ」

咲「いいじゃん、そーいうのは現場についてから決めるから！」

京太郎「ハイハイ」

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