過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲー主人公……」 怜「ないわー」 透華「ちょ!?」
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◆GP6NrAnYZ2
[saga]
2012/08/18(土) 12:40:24.88 ID:5qByqzaY0
執事無双……みたいなゲームが出たら、たぶん買う。
京太郎「そ、粗茶ですが……」
ハギヨシ「これはかれは、ご丁寧にどうもありがとうございます」
扉の前で立ち話もどうかとなり、場所を室内に変える。
部屋に常備されている安物のお茶に、どの辺りが名物なのか疑問な、だがその割に妙に美味しい旅館の茶菓子を添えてハギヨシに供する。
ハギヨシ「………………」
京太郎「あの、それで再度質問なんですけど、どうしてこんなところにハギヨシさんが……?」
音一つ立てず、正座で優雅に緑茶を啜る執事という、考えようによっては非常にレアな光景に困惑を強めながら聞いた京太郎。
ハギヨシ「……ふぅ。あ、申し訳ありません、おかわりいただいてもよろしいですか?」
ハギヨシは空になった湯飲みを机に置いて、「ここに来るのでずいぶんと喉が渇いてしまいまして」と、何やら空恐ろしいことを言って二杯目のお茶を啜る。
ハギヨシ「さすがに遠くて参ってしまいますね」
京太郎(さすがに遠くて、って…………ハ、ハハ、まさか……まさかな)
きっと山の中腹にあるここまで徒歩で来たに違いない。そう自分に言い聞かせておいた。
ハギヨシ「ありがとうございます、須賀様。お陰様で人心地つきました」
京太郎「い、いえ、たいしたもてなしもできなくて……」
ハギヨシ「いやいや、須賀様もなかなかの気配り上手。私から見ても、執事の才能がございます」
京太郎(執事の才能って、それってぶっちゃけ超人になれるってことなんじゃねーのか?)
それはそれで少し心惹かれるものはある。
京太郎(執事……少女の夢を叶える職の一つ……。あれならば可能にする、和を魅了することを……!)
ハギヨシ(少し見ない間に、須賀様……お変わりになられた……こう、時々線が太くなるというか、彫りが深くなるといいますか)
目の錯覚だろうが、何か真剣に考える度、周囲に人のざわめき声を発生しているようにも見える。
京太郎「和のご主人様プレイ……踏みにじられるっ……俺の尊厳……!」(ざわ、ざわ……!!
ハギヨシ「考え事をされてる途中に申し訳ありませんが……私が今日ここへ馳せ参じた訳を聞いてはいただけないでしょうか」
京太郎「あっと、すみません、ちょっと妄想にふけっていました」
ハギヨシ「左様でございますか」
京太郎「ええ。でも、もう落ち着いたから大丈夫ですっ」
確かに落ち着いてはいる。
線や顔の彫りが元に戻った京太郎を見据えて、自身の主人と頭の中で並べて見比べてから呟く。
ハギヨシ「やはりこちらの方が好ましいですね……統一感的に」
京太郎「何が好ましいんですか?」
ハギヨシ「いえ、別に。ただ、須賀様の隣に立てるとなると相応に似つかわしい方でなければ、と」
京太郎「ハア……?」
執事の思惑、京太郎には伝わらず。
ハギヨシ(だがいい、今はそれでいい。下手に好意を知らしめるのは下策。もっとじっくりと、静かに絡めとる。気付いたら身動きできない、ただ年貢の納め時を待つのみの状態へ持っていく……!)
何やかやで男二人、似通った思考をしているらしかった。
ハギヨシ「実は須賀様にお願いがございまして……ええ、それはもう、本当にささやかなお願い事なのですが」
京太郎「お願い、ですか……ハギヨシさんが、俺に?」
ハギヨシ「ハイ、これは私が考えるに、須賀様にしかお願いできないことだと思いますので」
首を傾げる京太郎を前にして、そう言ってハギヨシは微笑んだ。
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