過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲー主人公……」 怜「ないわー」 透華「ちょ!?」
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◆GP6NrAnYZ2
[saga]
2012/08/18(土) 19:24:08.58 ID:GfZsb2q10
京太郎「なるほど、これは心配になりますよね」
ハギヨシ「須賀様なら分かっていただけると信じておりました」
京太郎「ホントは合宿から帰った後、お土産を渡しに行くつもりだったんですよね」
その予定が、思わぬ形で早まったということだ。
京太郎「わかりました、ハギヨシさん。部の夜間練習が終わった後、絶対に透華さんに電話します」
ハギヨシ「……ありがとうございます。感謝します、須賀様」
ハギヨシが静かに手を差し出す。
それを強く握り返して、京太郎は男らしい笑みを浮かべた。
京太郎「こんなの感謝してもらうほどのことじゃないです。ハギヨシさんには、俺いろいろお世話になってるし……それに」
京太郎「友達の頼みを断るほど、俺は不義理じゃないっすよ」
ハギヨシ「須賀様……! いえ、こういった場面では須賀さん、とお呼びした方がいいのでしょうね」
男二人、笑いあう。
年齢こそ差はあったが、男同士の友情の前にそんなものは存在しないも同然であった。
ハギヨシ「須賀さんは友を作るのが上手でおられます」
京太郎「ハハッ。【アカギシゲル】さんなんかは……そんなもの人生の中での息継ぎ、とか言いそうですけどね」(ざわ……!
ハギヨシ「お、おや、その口振りからすると【アカギシゲル】さんとも親密になられたので?」(ビョクッ
京太郎「親密っていうか……まあ、ネット麻雀で会ったら話すぐらいには。ホントあの人、なにやってる人なんでかょうね」
ハギヨシ(アカギシゲル……まさかとは思いますが、あの赤木しげる……いやいや、そんな馬鹿げた話)
透華が煮え湯を飲まされた相手ということで、それとなく調べた結果、浮上した同姓同名と思われる人物の名を、胸中で否定する。
あり得ないなんてことはあり得ない――
それが、意外と近い場所で呟かれた言葉だと京太郎が知るのは、はたしていつになるのだろうか。
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