過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲー主人公……」 怜「ないわー」 透華「ちょ!?」
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◆GP6NrAnYZ2
[saga]
2012/08/20(月) 23:13:39.21 ID:3cOtRvqmo
透華『――――も、もしもしっ?』
数コール待って電話に出た少女の声は妙に上擦って聞こえた。
京太郎「夜遅くにすみません。久しぶりですね、透華さん」
親しき仲にも礼儀あり。夜分に電話したことに、相手には見えないと知りながら頭を下げる。
透華『別に気にしてませんわ。というか京太郎……』
京太郎「は、はい、何ですかっ?」
声の調子が変わったことに気付き、背筋を伸ばす。
龍門渕に行く度に叱咤叱責され続けた影響だろうか、最近では透華の様子から機嫌のいい悪いぐらいは察せられるようになっていた。
京太郎(まあ、頭頂部のアンテナを見たら一発なんだけどね……)
こっそりくだらないことを考える京太郎に、透華の棘が含まれた声が届く。
透華『こうやって話すのは、県予選が近いからとか言って、あなたが急に来なくなってから初めてではありませんこと?』
京太郎「は、はい、そうですね」
透華『しかも、その来れないという連絡……私、一達から聞いただけでまさに寝耳に水でしたわ』
京太郎「あ、いやー、それは……すみません」
実際には龍門渕勢とプールに行った時に話したのだが、あの時の透華は妙に浮かれていたため聞き逃していたのだろう――――とは指摘できず、素直に謝る。
透華『それっきり連絡一つ寄越さず、少しはこちらのことも考えてほしいものですわ。前から思っていたのですけど――――』
京太郎「はい……はい――――」
これは長くなりそうだという京太郎の予想通り、お小言が五分ほど続いたところで、ようやく透華が話柄を転じた。
透華『まあ、文句はこのぐらいにしておいてあげますわ。それで、連絡がないと言っておいてなんですが、急に電話を掛けてくるなんてどうしたんですの?』
京太郎「あーっと、それは……」
チラリと視線を向けた先には、空になった湯飲みがテーブルに置かれていた。
まさか、ハギヨシに落ち込み気味だから連絡をしてくれと頼まれたとは言えない。
何と話すべきか悩んだ後、ほんの少しだけ照れを滲ませて京太郎は告げた。
京太郎「――――あれです、えっと……透華さんの声を聞きたくなったからー、なんて」
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