過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲー主人公……」 怜「ないわー」 透華「ちょ!?」
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891: ◆GP6NrAnYZ2[saga]
2012/08/21(火) 00:10:39.37 ID:35VHodhWo
書くの遅すぎワロタ。まだ人いるのかな?



 枕を放り捨てて、上気した頬を手で押えながら叫ぶ。
 どうしてこうも自分が混乱しているのか、その理由の一端をおぼろげながら理解した気がする。

透華「うぐ、うぅ……」

 真っ赤な顔で苦しげな呻り声を漏らす。
 しかしそれとは逆に、口元がムズムズしているのをハッキリ感じていた。

透華「ハァ、ハァ――――すーはー、すーはー……し、失礼しましたわ」

京太郎『だ、大丈夫ですか、透華さん? なんかスッゲー暴れてたような……』

透華「心配無用ですわ、少し……そ、そう、唐突に枕を相手にプンチャック・シラットの練習をしたくなっただけですの!」

京太郎『プンチャ……な、何ですかそれ?』

透華「フ、フフッ、京太郎は無知ですわね! プンチャック・シラットとはインドネシアの伝統武道で――――い、いえ、そんなこと今は関係ありませんわ!」

 バクン、バクンと早鐘のように打つ胸に手を当てながら会話を再開させる。
 電話越しにではあるが、久しぶりに喋るのだ、聞きたい事や聞かせたい事はいくらでも出てきた。

京太郎『あ、そういえば今俺、部の合宿で大阪の泉州にいるんですけど、そこから帰ったらお土産渡しにお邪魔してもいいですか?』

透華「フン、いちいち許可なんて取らなくとも。何のために通行許可証を発行してもらったと思ってますの?」

京太郎『い、いや、それは……しばらく顔を出しませんって言った手前気まずくて……』

透華「何を今更……」

 ああ、きっと今自分はビックリするぐらいの笑顔なのだろう。
 口元が緩むのを自覚しながら、電話の向こうにいる京太郎へ命じる。

透華「あなたは衣の遊び相手であると同時に、私の友人でもあるのです。県予選で敵対するとか、そのような小さなことを考えずに会いに来ればいいんですわ!」

京太郎『ハ、ハハ……畏まりました、透華さん』

透華「ぁ、あと……さ、『さん』付けは止めていただけません? フ、フツーに呼び捨てで構いませんわ」

京太郎『え、いいんですか?』

透華「そっ、そっちの方が京太郎も呼びやすいでしょう? そうですわよね!?」

 言い訳がましい上に押しつけがましいお願い。
 内心、年上に対する一応の礼儀云々で断られるかと不安に思いながら京太郎の答えを待つ。

京太郎『えっと、そう……ですね』

1・分かりました

2・年上の人を呼び捨てにするのはちょっと……

安価>>893


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