過去ログ - 騎士「女しかいない国?」女騎士「ああ」
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4: ◆O92BkDKqD6[saga]
2012/08/12(日) 00:19:25.95 ID:Was+NBnS0
騎士「数は多かったが、だがそれだけだ。俺の敵ではない。剣を振るい魔物を屠る内に、後方から人の声が聞こえた」

女騎士「あ、それ私」

騎士「……金色の髪が輝くその女は、整った顔立ちに僅かに焦りの色を見せ、俺の討伐対象と同じ種族の魔物を狩っていた」

女騎士「あれは焦ったわー。あいつら数に際限ないんだもん」

騎士「……美しかった」

女騎士「ありがとう」

騎士「女が踊るように剣を振るうたび、煌く白刃の閃光と共に魔物が沈んでいく。端整な顔に相応しく揺れる金髪、優美な顔に相応しい、冷徹な光すら感じるサファイアの瞳」

女騎士「お前も銀髪赤目でカッコいいぞ」

騎士「ありがとう。……やがて言葉なく自然と俺たちは背中を合わせていた。二人の息遣いと魔物たちの唸り声だけが静寂に満ち満ちた森に響いた」

女騎士「ドキドキ」

騎士「出会ったばかりの俺たちだが、この刹那、二人は無敵だった。急造のコンビで、言葉の一つも交わしていないのに関わらず、俺は女に背中を預け、女もまた、俺の剣に賭けてくれた」

女騎士「まぁお前が強いことは見て分かったし」




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