過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ！」みんな『――――またね！』【安価】
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387: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/08/17(金) 21:11:59.87 ID:KC3ig/gD0

　恒子「……えっと、さっきまで何してたの？」


　健夜「遊戯王だけど……こーこちゃんもやる？」


　いや。当然のようにカードゲームをされても困るというか。


　京太郎「引き良過ぎですよホント。手品でも使ってんじゃないですか？」


　健夜「ふっふーん。プロですから」


　京太郎「並外れた豪運と金に任せて作ったデッキで、高校生を泣かせるプロがいるらしい。……ああ、アナタが福与アナウンサーですか。お話はかねがね」


　恒子「あ、どうも御親切に……」


　深々と頭を下げる少年。軽そうな外見に反して中々礼儀正しい―――ってちょっと待って。


　恒子「えと、じゃあ、この子は……ひょっとして例のお見合いの？」


　健夜「あ、うん…――待って。今カメラ―――」


　恒子「あ、大丈夫。二度ネタは嫌いだから」


　ちなみに、事前にこう言っておく事で、二回目が際立つという寸法である。


　健夜「よかった……」


　恒子「……えっと、それはいいんだけど。その子って、ひょっとして」


　噂話を思い出す。

　それは本当に、どこから流出したのかも判らない都市伝説―――


　健夜「………………えっと、その……そういう事、かな」


　恒子「……マジで？　じゃ、じゃあすこやん―――」


　信じたくない言葉。

　多分、麻雀に携わる者ならば誰もが驚愕するであろう言葉を、私は告げた。



　恒子「―――本当に負けたの！？」


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