過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ！」みんな『――――またね！』【安価】
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406: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/08/18(土) 19:53:55.67 ID:gElHquCu0


　健夜「そういえば……どこの高校に通ってるの？」


　京太郎「あ、長野の清澄高校です」


　健夜「え……あの清澄高校？」


　京太郎「はい、あの、です」


　笑みを浮かべる彼に、それを誇るような気色はない。

　むしろ、それを自嘲するかのような―――どことなく渇いた、歳不相応な笑み。


　京太郎「宮永咲っているでしょ？　アイツを勧誘したの、俺なんですよ」


　健夜「へぇ……」


　憶えている。宮永咲―――アレだけは忘れない。

　宮永照も相当の怪物だった。ただ、魔物の中の最強、歴代でも最高クラスであり、今すぐにでもトッププロを張れる高校生―――そんな印象しかなかった。

　……だけど宮永咲は違う。

　未だに形容できてはいない感覚。それでも間違いなく、脳裏を過ぎった違和感。

　それほどまでに彼女は、私とも他の魔物達とも―――どこか、違っていた。


　京太郎「あの時は、本当にどこにでもいるちんちくりんだと思ったんですがねぇ……まさか、あんなに強いとは。いやぁ、人は見かけによりませんねぇ」


　ははは、と渇いた笑みを浮かべる少年。

　……だけど、それは例の如くの表情で―――

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