過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ！」みんな『――――またね！』【安価】
↓ 1- 覧 板 20
415: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/08/18(土) 20:01:08.67 ID:gElHquCu0

　京太郎「……それしかできないんですよ……残念ですけど」


　健夜「……どういう事？」


　京太郎「――――俺も、同じなんですよ。ずっと、自分で何かをしたかった」


　―――いままで感じ続けていた、壁のような諦観が消える。

　彼は静かに襖を開けて夜空を見上げて―――星など見えない、一面の雲に静かに笑った。


　京太郎「……途中からは、自分の為じゃなかった。だけど、最初と最後は絶対に俺だけのものだった。―――自分でやりたいと、何かをやろうと決意して、勝ちたいと心の底から想う事ができた」


　京太郎「――だけど、できなかった！　自分なりにやった。雑用を押し付けられても腐らなかったし、ネット麻雀だって暇さえあればやったし、教本だって読み漁った！　ノーレートの雀荘で経験を上げようと、必死に頑張った！」


　京太郎「だけど―――全て、無駄だった。一回戦すら勝ち抜けない」


　……ここに来た当初のように、剥き出しの、本心を暴露しながら彼は語る。

　憎らしかったと。星のように躍進する仲間が羨ましくて、地の底で這いまわる自分が憎らしかったと。


　京太郎「ねぇ……麻雀って、そう何度も負けるようなものじゃないでしょう？　そりゃ、小鍛治さんとかみたいに別格は違いますけど。何も、同じ初心者とか、子供にまで一度も勝てない様な競技じゃないでしょう……！」


<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>
1002Res/384.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice