過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ！」みんな『――――またね！』【安価】
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678: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/08/21(火) 21:47:33.84 ID:00vxP08T0

　まこ「……………なあ」


　だから、それを吐き出したかった。

　その感情を止めてくれと――心から叫びたかった。

　……だけどその叫びは。誰に対してのものなんだろう。


　京太郎「……なんでしょう」


　まこ「わしだって、アイツ等と変わらないんだよ。偶然、そういう空気を感じて、それが長続きしないって知っていて―――お前が立ち上がったから、道を示しただけ」


　まこ「今だって、わしは―――アイツ等に、何も言う事ができないんだから」


　……もっとちゃんと、はっきり言うべきだったのだ。

　今の清澄は間違っていると。お前達だって、今の関係の歪さと―――それで満足している訳ではないのだろうと。


　まこ「わしは―――ただの臆病者だ」


　なのに自分は――一人だけ彼の傍で、彼に感謝されている。

　それが辛くて、悔しくて。


　京太郎「……それでも、俺はアナタに出会えて良かったと思っています」


　一際大きく、鼓動が鳴る。視界が滲み、よくわからない感情が頭を満たす。

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