過去ログ - 【咲】京太郎「夏休みだ！」みんな『――――またね！』【安価】
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679: ◆wQz2C0W.uk[saga]
2012/08/21(火) 21:48:49.92 ID:00vxP08T0

　震える声と唇を、意思で押さえ付ける。

　……知りたかった。

　ずっと、違うと思ってたけど。よくよく考えたら、自分に彼の意思を決定する権利なんかないし。

　自分がどういう人間かなんて、鏡を見たって判らないんだから。


　まこ「わしは―――お前にとって、良い先輩だったか？」


　京太郎「――――俺の憧れです」


　まこ「―――――そうか」


　歓喜で、頭がどうにかなってしまいそうだった。

　胸に籠る熱が抑えきれない。……ああ。もう手遅れなんだと、今更のように気付く。


　まこ「……だったら、無駄じゃなかったのか？」


　京太郎「はい。……それに、後悔するって事は、それだけ今が輝いてるって事でしょう？　なら、後悔するのは当然です。今の俺は、アナタが始めたんですから」

　　　　　　　 輝き
　……その罪悪感に、焼かれそうになった。

　自分だけこんな気持ちになっていいのかと、不安になって。


　まこ「……そうじゃな。当然か」


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